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第13章 「溺愛オナペット」
心配されるのは勿論うれしい。
しかし過保護なものほど不審に思いはじめ、はずっと誰にも言えずに抱え込んでいた。
「近場って、ちょっとコンビニ行くとかそういう時もってこと?」
「うん。いま起きて、家出て、電車乗って、会社に着いて、どこどこ行って今お昼で、仕事が終わったら会社出て、電車乗って、スーパー寄って、家帰って、ご飯作って、お風呂入って、いま何してる?って、遅れたらすごい連投して、突然電話してきたり、ビデオ通話とかも頻繁になってきた」
「異常だな…それは。ほかに気になったことはない?」
「あとは…その、なにかと黙ったらすぐ"浮気してんだろ"って聞いてくる。会社の男の人で何ともない人なのに、ソイツ誰、なに話したの、二人でいたの、ソイツのことどれくらい好き?彼女いるの?とかなんだかんだのって詳しく聞いてきたり、僕のこと嫌い?なんで無視すんの?いま何考えてる?メール確認させろ、その服捨てろ、二の腕出すな、膝から下出すな、男誘ってんだろって急に怒ってきたり…」
「それ確実に"束縛"ってやつじゃないか?」
「え……?」
「流石にそれはやり過ぎだと思う。だってのこと心配するっつーか信用してないってことだろ?人間関係にケチつけて過干渉になって、自分のルール押し付けて相手に強要させる。監視されてるみたいだなって思わないか?」
「う、う~ん…」
「待ち伏せとか家に突然訪問したりは?」
「…何回か…」
「交友関係は?家の鍵とかどうしてる?」
「女の子同士なのにソイツは危ないって飲み会禁止されたこともある。鍵は…何かあったら心配だからって」
「渡したの?」
「うん…」
「守らなかったりしたら罰とかあったりする?」
「………」
は思い出したように小さく頷く。
ここでは言えなかった。
は少しムシャクシャした様子で頭を掻き、にある提案をした。
「別れるなら早い方がいい。ストレスを感じてるなら尚更だ。それに家の鍵を持ってるなら身近な整理をしておいた方が良いと思う。万が一ってこともあるからな。でも別れるなら絶対曲げない強い意志を持たなきゃならない。何を言われても、俺達の関係がこじれようと。俺は親友よりの方が大切だから」