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第13章 「溺愛オナペット」


 はまだ返事をしていなかったが、 は立ち上がって仲間たちの元へ行って話を終えて帰ってくる。

「いいってさ。行こう?」

「う、うん」

 ここでウジウジしてても仕方がない。
 何か気晴らしになれば良いと思い、ボートが借りられる受付までやって来た。

「2名様ですね。免許証をお持ちでしょうか?」

「はい」

「?」

「確認しました。2番ボートです。どうぞ安全に楽しんで来てください」

「???」

 後ろでやり取りをみていたがの頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。
 免許証が必要なボートとは何ぞや。

「ライフジャケットの着方わかる?」

「ううん、分かんない。 くん。ボート?」

「ボートっていうより水上バイク。こっちなら格好つけられるかなって思って」

「水上バイク…」

 沖に向かって楽しんでいる飛沫がみえる。
 海辺には数台のバイクが並んでいて、 は手際よくライフジャケットを着ていた。

「無理そう?」

「う…うぅん…。私はてっきりあっちのペダルボートとか立って漕ぐボートの方、想像してた」

「ペダルボートはまだしもサップは俺らにはレベル高いだろう。波に流されて帰ってくる自信ないよ」

「ふふ…だよね」

「だよねじゃないっての。ボールよりまだマシだぞ。あんまりバカにすると頬っぺたつねるからな」

「え~なにそれ」

「、肌綺麗だし柔らかそうだしつねって見たいなって思った。こわいなら取り消す?運動音痴にはちょうど良い運動になるペダルでもいーけど」

 ちょっと拗ねたような言い方をする 。
 運動音痴だが彼にだってプライドはある。

「ううん。バイク、乗ってみたい。でもあんまり飛ばさないでほしいかな」

「 じゃないんだから調子に乗らないって。おっぱいデカいからライフジャケットきつそうだね」
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