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第12章 「オレは男だ!!~このまま拉致ってレイプしてやろっか?~」



『ひゃはははは!!!この女ザーメン飲みやがったぜ!!!』

『必死♡必死♡喉鳴ってんぞ!!』

 男達の不快な嗤い声。
 が壊されていく。
 なにを言っているのか聞き取れないほど狂った声で叫び、男達はゲラゲラと嗤って犯している。

「っ……」

『妊娠できねぇ体にしてやるよ!!ひゃは♡』

『おぐォッ!!!』

 後ろで見ていた仲間が気配を消していく。
 覚悟を決めたが想像を絶した。
 とても人間の所業だと思えない行為。
 水責めしたあと下腹部を連続で殴って強制的に吐かせている。

 輪姦は続き、無修正の映像は真っ暗になり、の記録が途絶えた。

「………、………」

 最後まで見終えた は放心状態になっていた。

 不確かな気持ちだった。
 自分のせいでを危険な目に遭わせてしまった。
 が望まないなら気付かないフリをし続けようと思った。
 それが全て過ちだった。

「くそッ……、クソッ、クソッ、クソッ!!!」

 ベッドのシーツを何度も殴りつけた。
 殴っても殴っても気が収まらない。

「ぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

 冷静になれる術を知っていた。
 だがこれは許容量を大幅に超えて臓器が張り裂けた。
 喉が擦れるまで呻き潰す。
 どうにかこの感情を処理しなければ人一人カンタンに殺してしまう気がしたからだ。

 …許サネェ

 …ブッ殺ス

 頭の中でリフレインするドロドロの赤い点滅。
 途端に溢れ出すやるせない感情。
  の感情を壊すには十分すぎるほどの凶器だった。

「 」

「……… 。いたのか」

 部屋には自分以外誰も残ってないと思っていた。
  の瞳に精気は宿っていない。

「は生きてる」

「あぁ…俺が見つけた」

「を迎えに行くんだろ。には、お前が必要だ」

 には自分しかない。
  が何を言いたいのか冷静なほど分かった。

「……頭冷やしてくる」

  はどちらにせよ捕まる。
 法的措置こそ正当な罰だと。
 引き止めた の言いたいことは痛いほどよく分かった。
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