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第12章 「オレは男だ!!~このまま拉致ってレイプしてやろっか?~」
水で体を洗ったのに涙と鼻水でグジュグジュになった。
そんな顔をみた は顔に水を掛けてくる。
「おぶぶぶぶぶぶぶぶ」
「ほら言えって。誰がイチバン好きなの?」
「ぶぶぶぶぶぶぶぶはぁッ、はッ、はッ、はあッはあッはあッはあッはあッはあッはあッはあッ」
「おい」
顔を抑えられて抵抗できなかった。
腕を伸ばしても退かせない。
「 さ…」
「そーいうの求めてねぇんだわ」
「おぶッ」
また水を掛けられて息ができなくなった。
このまま に殺される。
息ができなくなって死んでしまう。
また死にかける。
ようやく見つけたあの場所に、帰れなくなる。
みんなに、 にも……。
「これ最後な。ちゃんの好きな男はダレェ?」
「………、…」
女なのに暴走族になったのが間違いだった。
いやそうじゃない。
に入ったのが間違いだった。
本当は弱い女なのに男の成りをして、男だと威張っていたからこんなことになった。
「もう一回♡」
「 …が、好きです……」
男なのに男を好きになった。
近くに居たくて気付かないフリをしていた。
そんなワケないって、女らしくない自分には恋愛なんて無謀だって諦めていた。
「 が、 が好き……っ、お前なんか…ッ、……テメエなんか、 がブッ潰す。ぶっ殺してやる。テメエなんか相手じゃね゛ぇ゛ん゛だよ゛…ッ!!!!!」
「それ、お前の本性な♡ようやく出たなぁー…。従順なフリしようったってスケスケなんだよ。ぷひゃははははは!! に逢えたら精々可愛がってもらえよぉ!?私は女です。お●ンコ使って行かなきゃ生きていけない奴隷ですって一生飼われてろ!!ひゃはひゃはひゃは♡」
「………、………」
ずっと隠してた本性を見破られた。
出してしまった。
記録もされた。
終わった。
あーーー…もうイヤだ。
こんな姿見られたくない。
見たくもない。
生きたくない。
生きていたくない。
必要とされない。
助けてって思ったけど皆の顔なんて、もう、みれないよ。