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第2章 「先輩♀と同僚♂の不倫現場に遭遇した結果」


 特賞は逃したが滑り込みで単品商品をゲット。
 それからやりたい人だけ卓球台へ向かい、アクティビティにかなりの盛り上がりをみせた。

「まさか後輩ちゃんがここまでやるなんて」

「久々にやったのでアツくなっちゃいましたっ!先輩、飲み物買ってきましょうか?」

「ゴミも捨てたいから自分で行ってくるよ。ほかに飲み物いる人いませんか~?」

 全体に声を掛けてから立ち上がり、最寄りの自動販売機を探す。

「あれ?どっちだっけ…」

 似たように続く廊下。
 右をみても左をみても通ってきた道のような気がして、足が止まる。

「こっち」

「へ?うわっ」

 後ろから腕を引っ張ってきたのは卓球に参加していた 。

「ちょ、なに。そんな強く引っ張らないでよ」

「ここ入って」

「え?」

「いいから」

 連れて来られたのは男子トイレ。
 は訳も分からず首を振る。

「いやいやだって此処は」

「誰かに見られたらマズいだろ。とりあえず入れ」

「………」

 その先に誰かいるかもしれないが廊下に人影はない。
  の高圧的な視線に負け、は重たい足をぎこちなく進めたのであった。
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