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第2章 「先輩♀と同僚♂の不倫現場に遭遇した結果」


 旅館につくと浴衣に着替え、温泉にたっぷり浸かる。
 心も体も温まりお肌もツルツル。

「あっ!この先輩かわいいですねっ!」

「えーどれどれ?」

 お酒と和食を嗜みながらスマホで撮った写真を見返す。
 ほろ酔い気分でにやけ顔が止まらず、お互い撮り合った写真を褒め合う。

「あ。これもかわいい~」

「ホントだぁ。でもこっちもかわいいですよ~」

「じゃあどっちも可愛いけど、いっせーので指差ししない?」

「それいいですねっ!」

 後ろから引っ付いてくる可愛い後輩ちゃん。
 なにより慕ってくれるのが嬉しくてたまらない。

 目も大きくて、くるんとした睫毛。
 声も女の子らしくて笑うと更に可愛さに満ち溢れる。
 すっぴんなのにお肌もモチモチで一緒にいて癒される小動物的存在。

「あっ!ビンゴ大会はじまったみたいですね」

「みたいだね。あれれ…カード、どこやったっけ」

「ここです。先輩、かわいいですねっ」

「そんなことないよ。ただおっちょこちょいなだけ。ありがと。豪華賞品あたらないかな~」

 当たれば1万円分の旅行券。
 恋人はいないのでどこか友達と遊びに行きたい。
 行きたい場所があり過ぎて願望ばかり膨らんでいった。
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