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第11章 「オレは男だ!!~最初で最後の俺の女になってくれ~」
──このまま拉致ってレイプしてやろっか?
つい数時間前、リンチしてきた年上の奴らがそう言ってきた。
どいつもこいつもナメてやがる。
覆い被さって庇いやがった もナメてやがる。
女じゃねぇから男になるしかねぇだろ。
「じゃあオレが、男に成りたいって言ってもまだ好きなのか?」
「トランスじゃねーだろ」
「仮にって話し」
「現実的じゃねー」
「仮にって言ってるだろ!!胸削って棒つけてもオレのことまだ女として扱うのか?!」
「………」
考えていなかった方向性なのだろう。
淡々と交わしていた言葉が詰まり、 は眉間に皺をよせてムズカシイ顔をして本気で考えている。
「………タイには行かせねぇ」
「なんでタイが出てくんだよ」
「性転換っつったらタイバンコクだろ」
「へぇ…そうなんだ。いくら掛かるの?」
「100万前後じゃね?」
「たっけッ!」
「だから現実的じゃねーっつったろ。お前は胸は小さいけど、下のない生き物なんだ」
「見てんじゃねぇよ気持ち悪ィ」
「見たことねーよ。妄想だ」
「妄想してんじゃねぇよ。ないもん想像して男で抜いてんじゃねぇよ!!ボケ!!」
「俺が毎日なにで抜いてようが謝んねーかんな。の強がりな顔を濡れ濡れにすんのがたまんねーんだよ」
「……キッ…ショ」
女だと自覚させられて嫌でも思い知る。
は仲間内でも漢気があって憧れるし格好良いし何より強い。
だけど、だ。
どんな女よりも可愛い、ずっと前から想いを寄せられたと知ってもそう簡単に女に戻れるわけじゃない。
考えても考えても頭ん中がゴチャゴチャする。