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第10章 「トリップしたら異世界エジプト王宮だった」


 夢の中でも が手を引いていてくれた。
 今よりもずっと穏やかな顔をしていて、エジプトなのに花畑に囲まれた所を歩き、寝転がって空を眺める。

「共に生きよう。」

「はい。 王子」

 名前を呼ぶと目を細めて笑う。
 エメラルドグリーンの瞳の奥は情熱と自信に満ち溢れていて、どこまでも追いかけて行きたくなる強い眼差し。

「ずっと、ずっと一緒に、 王子と──…」



 目覚めると日が傾いていた。
 あそこは夢の世界。
 ここは現実だということに気付き、 王子が覆い被さってピストン運動を続けていた。

「。起きたか」

「あんっ…♡やっと孕んだんですね」

「ああ、やっと実を結んだのだ。俺は幸せだぞ。。これでずっと貴様と居られる」

「はい♡一生お傍について行きますっ♡」

 お互いに腕を回して体温を感じあう。
 周りの目も気にせずに舌を出し合ってキスをして、妊娠しても子宮ごと可愛がられる。

「。妊娠した暁にはお互いの体液を飲み合うんだ」

「体液を…?」

「唾液や汗だけではない。の聖水と俺の精液を直接口付けて飲むんだ。俺の精液、飲んでくれるか…?」

「は…はい」

 は胡坐を掻いた股間に顔を埋め、反ったペニスを口に含む。

「んッ…♡んッ…♡んん」

ぢゅ~

「おぉっ!!、最高だぞ!!口をすぼめて吸い付いてくるっ!!すべてもってイかれそうだ…♡」

「ン゛ン゛…んぁあ♡」

くちゅ くちゅ
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