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第9章 「初めての海外旅行!inフランス」


 チュパチュパと長く続くキス。

『(君にもっと近付きたい)』

「あっ…」

 膨らみまで服をたくし上げられた。
 フランス女子はラグジュアリーまでこだわりが強いと聞くがは全くもって普通の下着。
 明るい蛍光灯の下だから余計に恥ずかしくなる。

『(可愛い)』

「え?」

『cute』

 とぼけた顔の頬っぺたをスリスリしてきて、唇を甘噛みされる。
 英語の単語を耳元で囁かれた。
 可愛いと褒められて、嬉しいのに色気がダイレクトすぎてどう反応して良いのか困ってしまう。

『(。僕に身を委ねて?)』

 性を求めてくる熱情の眼差し。
 キスしてくるけど強引ではなくて、骨抜きにされるテクニックに負けて服を払われる。

『(今度はこっち)』

 ブラジャーの紐に指を引っ掛けられたが胸元にキスを落とされただけ。
 その手は腰のくびれまで降りてきて、大きく太腿を撫でるとホックを外してスカートをゆっくり丁寧に脱がしていった。

『(電気を消した方がいい?)』

  が照明を指差した。
 は「イエス」とカタコトで応えると は立ち上がり、照明を消してから再びベッドの上に乗り上げた。

『(これでセクシーになってくれると嬉しいな)』

「セクシー?」

『(そう。の声をもっと聴かせて?)』

「ぁん…」

 照明が落ちると羞恥心が解放されたのか、さっきよりも声が出てしまった気がする。

 日本人は奥ゆかしくて外国人は大胆。

 もしかしたら激しくセクシーさを求められているのかもしれないと思い、 にキスよりもっと気持ちいいことをしてもらいたくて自分から唇を寄せ、上に跨るように腰の位置をずらしていった。
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