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第7章 「お迎えパパの息子スティック」
「あっ…ぁの…、 …さん…?」
香水みたいなすごくいい香りがする。
くんのパパのあたたかな体温。
細身なのに引き締まったような筋肉質で久しぶりの異性を思い出してしまった。
「先生も…お疲れ、じゃないですか…?」
「ふえっ…?」
体の隙間ができて、 くんのパパの顔を見上げる。
「私の息子で…、先生の疲れを内側からほぐしてあげたいです」
「!!?」
隠語だったがその意味を察してしまった。
保育園の仕事はたしかに楽しいことばかりじゃない。
小さい頃から歌うことが好きでピアノを習って、踊りが好きになってダンスを習って、職場体験で小さい子と触れ合って喜びややりがいを感じ、保育士資格を取った。
ほかにも理由はあるけれど、いくら気になっている男性だとはいえ誰かのパパとバキュン♡バキュン♡なんて…できっこないっ!!
「だ…だめですっ!そんなことしたら…!」
「誰か、いい人がいらっしゃるんですか?」
「い…いません。二年前に別れてそれっきり…」
高校時代から付き合ってきた元カレ。
一緒に上京して暮らし始めたのに仕事の多忙さで気付かぬうちに溝が深くなっていた。
当時、彼との結婚を夢見ていた。
彼に言われれば仕事を退くつもりだった。
彼との間にできた子供に保育士で得た経験を活かし、たくさんの愛情を注ぐつもりでいた。
けど彼は違った。
お互い頑張りましょうといって離れることを選んでいった。
本気だったから余計に悲しくて、今でもちょっぴり面影を引きずっていて…。
仕事の忙しさで惚けていた恋心がまた加速しはじめた。