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第7章 「お迎えパパの息子スティック」



「ごめんください。今日も遅い時間までありがとうございました」

 やって来たのは くんのパパ。

 少し緩んだネクタイ。
 ワイシャツを捲った男らしい腕。
 それに加えて鼻筋の通った端正な顔立ち。
 面食いのは目の保養をするように満面の笑みで出迎えた。

「こんばんはー♪ さん。お勤めご苦労さまです」

「こんばんは。 はいい子にしてましたか?」

「はいっ!今日はしっかりいいお兄ちゃんしてましたよ♪公園までお散歩しに行ったのですが、上手くすべり台を滑れない女の子がいて泣き出しちゃったんです。そしたら くんが一番最初に気付いてくれて、女の子の名前を呼んで、心配してくれながら頭をなでなでしてくれたんです。とってもいい息子さんですね!」

「そうですか…。それは良かった」

 なんだか今日はいつもより元気がない。
 どうしたんだろう…?

「……お疲れですか?」

「先生…」

「はい」

「ほかの先生方はもう…、お帰りですか?」

「そうですね…。でも気になさらないでください♪ くんと楽しく遊んでいました。もう遅い時間なので くん、スヤスヤ眠っちゃいま…きゃっ!!」

「先生…──っ」

  くんのパパとの距離が一気に近くなった。
 お胸とお胸がくっつき、背中の後ろに腕がまわって抱き締められていた。
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