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第1章 「お隣りの整体院」


「っはあ」

 体内にある小さな場所が大きく押し広げられ、ゆっくりと襲いくる圧迫感。
 は途切れ途切れに深く息を吐き出す。

「このまま進んでも平気か…?」

「ん…。だぃ…じょーぶ」

 気遣ってくれる心優しい人。
 初めて抱いてもらえる喜びと期待に応えたくて、は多少辛くても平気なフリをして答えた。

「無理すんな。俺も…お前のナカよすぎてイっちまいそうなんだ」

「…ありがと」

「ん?」

「やさしくしてくれて」

 まだ好きだって言葉で伝えていない。
 恥ずかしくて「一言多い」って強がっちゃったけど、この痛みを乗り越えた今なら言える。

「 のこと…、ずっと前から好きでした。と…お付き合いしてください」

 見詰めていうと一番好きな顔で微笑んでくれた。
 繋がった手を解いて、頭ごと髪を撫でてくれる大きくて優しさの溢れたぬくもり。

「お前に先に言われちゃったな」

「だって…」

「ずっと子ども扱いしてて悪かった。こんな俺でも良ければ最後までもらってください」

「うんっ!大好き」

 は空いた手で の男らしい体に抱き付く。

「ああもうっ、ホント可愛いな!お前!」
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