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第6章 「レディース総長とロン毛隊長」


 やって来たのは だった。
 だがしかし、 はなんて言った?

「お前…、総長の男じゃねーのかよ!!」

「は俺の女だ。だからタイマンで勝負付けろ」

「「「 はあ? 」」」

 タイマンは1対1の喧嘩。
 集団リンチから回避されたが の取り合いで拳を握らなきゃならない全く意味の分からない状況。

「もし、勝ったら… さんとお付き合いできるんですか?」

 ずっと黙っていた が口を開いた。
 譲れないものがある目をして に訊ねている。

「そーだな!弱い女はいらねぇ!」

「っ…」

「……だそうです。総長。私とタイマン張ってください!!」

 このままでは仲間にも にも捨てられる。
 自分の居場所が無くなったら?
 考えただけでも頭が可笑しくなりそうだ。

「分かっ…た…」

 自分に逃げる場所などなかった。
 重たい腰を上げ、構える の前に立つ。

「私、譲りませんから」

「あぁ…」

「これより  ●番隊隊長、  を賭けてタイマンを行う!!降参もしくは相手が動かなくなれば戦闘不能とみなす!!はじめ!!」

  と向き合ったが闘える気分じゃなかった。
 全ての現況は自分が怠ったせいにある。

 恋愛に興味がなかった問題以前に、後輩である の好きな相手を把握してなかった。
 自分の心が未熟で仲間に言えなかった。
 こんな奴、 と付き合う資格なんてない。

ガッ

 右の拳が左頬にクリーンヒット。
 後ろによろめいたが倒れるほどではない威力のパンチ。

「ナメてんじゃねーぞ!!コラぁ!!」

  はグループの中でも一番弱い。
 声も全然ドスが利いてなくて、末っ子じゃなくなったけど元カレの件があって以来、最も慕ってくれる一番可愛がっている後輩。
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