第8章 スピアヘッド4
貴方side
ダ「レイカ!」
貴「?」
ダ「手伝うよ!」
いつの間にか近くにダイヤがおり、手伝うと言ってきた
ドンッ
貴「はい」
ダ「え」
貴「?手伝うんでしょ、宜しく」
ダ「……手伝うよ。手伝うけどそうじゃなくてっ、俺がケーキ持ってレイカが配るの!」
貴「え?ダイヤが配…」
ダ「早く!」
貴「……分かった分かった」
片方でケーキを持ち、片方で手を引っ張る彼に内心不思議になりながらトングにて配りにいく←一緒に配りたいとは知るよしもない
☆☆
貴「セオ、それクロ?」
セ「うん。気付くとシロ描いちゃうんだよね」
ダ「相変わらず絵は一番上手いよな」
セオ「はって何。それしか取り柄ないみたいにさ」ムス
ケーキを全員に配り終え、目に止まったのは絵を描いてるセオ。
近くで見るとクロ(セオはシロと呼んでる)を描いてる
貴「また何か描いたら見せてよ」
セ「分かった、レイカには見せる」
ダ「ム…セオ、俺にもな?」
セ「…………気が向いたら」
ダ「対応の差が違うけど!?」
クレ「…はは…」苦笑
貴「?」
ふいっと顔を逸しながらダイヤに話すセオに、隣に居るクレナは苦笑いし私は不思議な状況
すると、じん…とレイドデバイスが熱を帯びる
ハン『戦隊各位。今、よろしいですか?』
デバイスにハンドラーの声が響く
ハ「…おっ、記録更新。一週間連続」ボソ
クレ「…」
セ「…」
シ「問題ありません、ハンドラー・ワン。今日はお疲れ様でした」
ハン『ええ、貴方達もお疲れ様です、アンダーテイカー。……何か、ゲームでもしていましたか? 邪魔をしてしまったならすみません、続けてください』
シ「ただの時間潰つぶしです。お気になさる必要はありません」
ハン『そうですか? 何だかとても楽しそうですよ。……ところで、アンダーテイカー。今日は少し、お小言があります』
シ「なんでしょうか」
ハン『哨戒と戦闘の報告書。伝送ミスじゃなかったんですね。…読もうとしたら全部同じでした』
シ「前線の様子など、そちらが知ってどうするのですか。無駄なことをしますね」