第7章 スピアヘッド3
貴方side
シ『第三小隊。交戦中の小隊を誘引して南西に後退。第五小隊は現在地で待機。射撃ゾーンに敵小隊が進入したら一斉射撃で仕留めろ」
貴『アイリス了解。ブラックドッグ、補佐頼む。スノウウィッチは、今のうちにリロードを』
ダ『ブラックドッグ了解。こっちは任せてくれ』
ア『スノウウィッチ了解。いつもありがと』
セ『ラフィングフォックス了解。こっち撃たないでよアイリス!!』
シ『ファルケ。方位二七〇、距離四〇〇。ビルを超えてくる、顔を出したところを叩け』
ハ『了解。ファーヴニル、手伝って』
遠く、連続する砲声が廃墟の瓦礫を震るわせる
★★
シ『全機攻撃中止。散開』
シンの突然の指示に私達は即対応する。
前線が苦戦していれば〈レギオン〉が投入する、敵兵種はあと一つ
後方に展開された一五五ミリ自走砲型〈レギオン〉、長距離砲兵型の砲支援
ハン『ハンドラー・ワンより戦隊各位。前進観測機の推定位置を送信します。候補は三か所、確認と制圧を』
シ『…ガンスリンガー。方位〇三〇、距離一二〇〇のビル屋上に四機』
クレ『了解。任せて』
シ『ハンドラー・ワン。指向レーザーによるデータ伝送は、こちらの位置が特定される恐れがあります。作戦中の指示は口頭のみにしてください』
ハン『!…っ……すみません!』
シ『次の観測機が出てきます。引き続き位置の特定をお願いします』
ハン『!はい!』
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戦闘が終わり私達は、夕食の後片づけをしながら寝るまで自由に過ごしていた
私はアンジュと、厨房にてケーキを作り全員分のコーヒーを淹れていた
格納庫前の広場では、全員が射的大会で大いに盛り上がっていた
貴「いい匂いー!今日も綺麗に焼けたね」
ア「ふふ。レイカ、皆にケーキ配りに行ってくれない?私はコーヒー持って行くから」
貴「うん」
★★
広場
ポン
貴「シン、ケーキだよ」
シ「…ありがとう、レイカ」
一番近くに居て本を読んでるシンから配り始める、視線をこちらに向けてくれながら礼を言う