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最強剣士小隊長【ダイヤ・イルマ】

第63章 ありがとう8


貴方side



シ「前から少しずつ近付いてたのは分かってて、偵察でもないだろうし向かう先も違うみたいだから放っておくつもりだったんだけど……昨日からは呼ばれてるかと思ったから」


貴「呼ばれてる…?」





シ「元は俺達と同じ86だ。話しは出来ないけど、声は聞こえるから」


ラ「…で。なんて言ってんだ、"最後"の言葉は…」













シ「……"還りたい"」ジャキ





拳銃を構えながら、レギオンに近付くシンを私達は静かに見ていた。

基地に居た頃から、ずっとこうして仲間を送ってきた彼の行動











シ「…もういい。もう、還っていい」







バンッ






シンにより、動けないでいた86は静かに還っていく
















シ「レイカ、ライデン。もし共和国の他に生き残っている勢力が居たら…」




ラ「何度か聞いたな、そんな話。旧国境を超えて、レギオンの支配域を超えたその先に…レギオンの居ない地域がある」

貴「もしそこに、生き残りが居たら…って話?」









シ「ああ」



ラ「そこに行って平和に暮らすってか?」

セ「…なんか、あんまり想像つかない」










シ「御伽話なら、こういう旅は最後に理想郷に辿り着くものらしいけど」
 

ラ「…理想郷か。あるいは、天国?んなもん期待するなら、とっくの昔に自分で自分の頭吹き飛ばしてるよ」




ライデンの言う事も、一理あるな…













クレ「…私達も、こんなふうに死ぬのかな」



貴「……そうかもね」

ダ「…」









レギオンの死体を見ながら、先の事を考える。


いつか、自分達がこんなふうに死ぬのかと…考えながら

































___



星歴2148年 10月30日






4年間一緒に行動をしてきた、シンの相棒が壊れて消えた日とは今の私達は知る由もない…
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