第56章 ありがとう1
貴方side《オリジナル話です》
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星歴2148年 10月13日
偵察任務初日から数日後、86区の外側の世界を歩いてきた私達。
あれから3日の月日が流れながら、レギオンに遭遇しないように生活してきた
そして今居るのは、朝方に変わる朝日が見える綺麗な湖
ラ「…うーん……渡れる、わけねーよな」
シ「当たり前だろ」
ア「なあに?ジャガーノートの話?」
セ「コックピットが隙間だらけで、すぐ水が入ってくる?」
貴「……まぁ。ダイヤやハルト、あとクジョーなら飛び込んで渡りそうー」
クレ「確かにねー」
ダ「いや、無理だろ!!」
ハ「流石に、溺れんだけど!?」
ラ「そうか?てっきりお前らはそのまま渡ると思ったけどなー?」ニヤ
ダ/ハ「ライデンまで…」ガクッ
軽く2人を誂うと、落ち込んでる……ちょっとイジり過ぎたかな
セ「…3日間長かったねー」
ラ「仕方ねぇだろ、あんだけ偵察部隊が居たら」
ア「でも、雨風は凌げたからだいぶ助かったわよね」
貴「……特別偵察に出てから、半月か…」
クレ「案外もったね。すぐ死んじゃうかと思ったけど」
セ「そうだねー…で。ここ、どこなんだろ?」
ハ「わからん」
ダ「維持情報は、とっくに切ったしな…」
セ「…あーあ。これが、自由ってやつか!!」
ポンッ
湖に、石を投げ入れながら遊ぶセオ。に続き、ハルトやダイヤも投げていた
ラ「…で、どうする?進みたきゃ橋を渡るしかないが、偵察部隊が戻ってくる可能性も…」
シ「…まぁ」
ラ「?」
シ「……まだ進まなくても良いんじゃないか?」
全「…」
シンの言葉に、私達は顔を合わせる
貴「確かに」
ア「そうね、洗濯もしたいし」
ラ「先を急ぐ旅でもないしな」