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最強剣士小隊長【ダイヤ・イルマ】

第43章 忘れないでいてくれますか?7


貴方side


貴「…………私は、小さい頃アルバに両親を殺されたんだ。髪の色が違うだけで」

レーナ『!?!』


ダ「…」








貴「ライデンは、12まで第九区のアルバの祖母に匿われてて。シンを育てたのは確か、立ち退き拒否したアルバの神父さんだったよね」


シ「…ああ」

ラ「最初に話したもんな…」







貴「セオは……前に自分で隊長さんの事話したよね」

セ「うん」






貴「クレナは、私と同じで両親を殺されてる。私以上の最悪のクズを知ってる、白豚達のクズっぷりは全員身に沁みてる」

クレ「…」




貴「……私とは違う意味だけど。肌の色が違うだけで、86から迫害されたカイエとかも居る」

レーナ『!……っ』






貴「白豚や帝国の血をひいたアンジュやハルト、シンやダイヤも同じ。86にも同じクズは居る」

ア「…」



軽くだけど、皆の事をゆっくり話した











ラ「…アルバだって大半はクズでも、わざわざ死なせる事はねーって奴も中には居たし、86も善人ばかりってわけじゃねぇ。

…それを踏まえて、俺達は決めた。その両方のどちらでありたいかってな」


ライデンは、立ち上がりながら皆で決めた事を話す














ラ「クズにクズな真似をされたからって、同じ真似で返したら同じクズだ。
ここでレギオンと戦って死ぬか、諦めて死ぬしか道がねーなら…死ぬ時まで戦い抜いて生き延びてやる。

それが俺達の戦う理由で、"誇り"だ。

その結果として白豚共を守っちまうのは釈に触るが、まぁ構わねぇさ」




そう。これが、私達の戦う理由で誇り高い思い














レーナ『………その果てに、死ぬしかないと分かっていても、ですか…?』



ラ「明日死ぬからって、今日首を括る奴がいるかよ。
死刑台に昇るのは決まってても、昇り方は選べるだろうってそういう話だ。

俺達は選んで決めた。あとはその通り、生き延びるだけだ」









レーナ『…』






"少佐。俺達を、忘れないでいてくれますか?"





レーナ《……いつか言った、ノウゼン隊員の言葉が、浮かんだ…》























アルバと同じクズにはなりたくない


だからこそ、命がある最後まで戦い抜いて死ぬだけだ
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