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最強剣士小隊長【ダイヤ・イルマ】

第42章 忘れないでいてくれますか?6


貴方side


貴「…少佐が言う補充は、私達の次のプロセッサーの事だよ」

ハ「…俺達が死んだ後のね。この前新品のジャガーノートが届いてたけどさ、あれもソイツ等用」



レーナ『……は…?』


シンに続き、私や隣に座ってるハルトも本当の事を話す






ラ「白豚共は、86を八六区から出すつもりなんざ放っからねーだよ」

セ「所隊までの5年。戦い切ったら自由ってのを餌にして長兵して、使い潰すだけ使い潰しておいてね……ほんっと豚、最悪だよね」


レーナ『…そんな……っそんな事ある訳が… 』








ラ「プロセッサーの大半は所隊までに戦死するから、その先の事なんざ保護にしてもそれは問題ねぇ。

問題なのは、死ななきゃおかしい戦場で何年も生き残っちまう俺達みたいな奴等だ」

セ「生き残った分頭も回るし、他の86からしたら英雄でしょ。反乱の火種にでもなったら困るからさ」




ハ「だからそういう奴等は各戦の激戦区を転戦させられるんだ、そこで戦死するように。
で。それでも死なない始末に終えない奴等が最後に行き着く場所がここ。第一線区、第一戦隊スピアヘッド」

レーナ『…』







ラ「戦隊員を全滅させるまで戦わせるのがこの隊の目的。ここが俺達の最後の任地だ。俺達は全員、ここで死ぬ」



貴「…全滅してからやっと、補充が来るって事」

セ「そ。次の、処刑待ちの連中がね」



ツラツラ真実を語り始める私達に、少佐は無言になりながらも話す










レーナ『……守らせる為でなく、死なせる為に戦わせるなんてっ、そんなもの、虐殺ではありませんかっ!!』

貴「…」




レーナ『…皆さんは、知って…』

ア「ええ。ごめんなさい…」



レーナ『…いつ、から…』

クレ「最初からよ。戦場に行った人はアタシのお姉ちゃんも誰もかれも皆帰って来なくて、アタシ達も収容所から出られなかった。
白豚が約束を守る事はないって、皆最初から分かってた」







レーナ『それが分かってて、何故戦ったのですか!?逃げようと、それこそ共和国に復讐しようとは思わなかったのですか!?』


貴「…復讐か……やると思えば出来るよ。戦わずにレギオンを素通りすればいいだけだし」

ダ「…まぁ。俺達も当然死ぬけど、巻き沿いには出来るしな」



レーナ『なら……どうして…』
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