第39章 忘れないでいてくれますか?4
貴方side
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ダ「レイカ!」
貴「…ダイヤ?」
ダ「え、えっと……隣で一緒に花火しても構わないか?」
貴「…良いけど…線香花火しかないよ?別の花火やりたいならハルト達の…」
ダ「俺、線香花火好きだから大丈夫!!」
…初めて聞いたけど
不思議になりながらも、2人でしゃがみながら線香花火をやる
貴「…まさか、ここで花火出来るなんて思ってなかったな」
ダ「少佐に感謝だな、皆も楽しそうだし」
今までのハンドラーなんて、補給はおろかプレゼントなんてなかった。
白豚はやっぱり許せない
けど、少佐は他の白豚とは違うのかもしれない……なんて、甘い考えをし始める自分がいた
貴「やっぱ綺麗だな」
ダ「…線香花火、好きなのか?」
貴「好きというか、なんというか…ゆっくり音を立てて鳴るのも、パチパチ光るのも、静かに落ちていって終わるのが儚くてなんか好きなんだよね」
ダ(…なんか、発言が可愛い…)←
貴「……私も。こんなふうにいつか、儚くそっと消えて行くかもね…」
ダ「!!」
ついポロッと、自分の状況を言う……すると
パチンッ!!
貴「いたっ!?」
ダ「…そういう事は言うなよ。今はさ、花火楽しまないか?」
貴「…」
いきなりデコピンしてきて、悲しい表情で話すダイヤ
…気使わせて暗い表情にしちゃったか…
貴「…ごめん」
ダ「いや…」
貴「でもオデコ痛いなー。思っきりさ…」
ダ「え、そ、そんな痛い…?ごめん!」
貴「あー痛いなー。跡残ったらどうしようー」
ダ「ご、ごめん!!ど、ど、どうしよ…(嫌われないよね…?)」
貴「………ぷっ!」
ダ「…え…」
貴「っあはははは!!動揺しすぎ!…っ面白…」笑
冗談交じりで話すと、あまりの動揺ぶりに爆笑する
ダ「……っレイカ!!からかったのか!?」
貴「ごめんごめん………っふふ…」ブルブル
ダ「まだ笑ってんじゃんか!!」ムス
ダイヤは、顔を赤くしながら声を出すがあんまり怖くはない
キノ「…仲良いね、あの2人」
ハ「ダイヤはまだしも、レイカも何だかんだダイヤを意識してる感じだしな!」
セ「…」