第31章 最後まで3
貴方side
ハ「いやいや分かんねーよ?針より重たい物持った事がない病弱なしんそうの御令嬢、かも」
レッカ「雨風強い!日差し浴びると死んじゃいまーす!…的な?」
マ「ねぇ、それって軍人…?」
ラ「…そんなのに臆病に小さな声で自信なさげにポソポソ喋られたら、流石に苛つくな」
キノ「シュー君落ちつけ。単に行き遅れのブサイクの厄介払いさ、そうに決まってる」
ダ「なーに言ってんだよ、女神だよ女神。慈悲深くも我ら86を救いたまわんと、穢れた現世に降臨した女神様だよ」
クジョー「ふっ。ま、女神か優しいお姫様か知らないけど…もし本当にそんな奴が居るなら、一度お目にかかってみたいもんだよな」
セ「…そんなの居るわけないでしょ」
貴「そうだね。所詮は白豚なんだから…」
クレ「だよね!」
今まで、そんな善人の白豚にはあった事がない。
これからだって、、そうに決まってる…
★★
お花見も、終盤に近付いていた
ダ「…え?じゃあスピアヘッドに所属する前までは、セオと一緒のとこだったのか?」
貴「少しだけね、隊も一緒ってわけじゃなかったし」
ダ(…初対面時から呼び捨てだったのは、そういう事か)
私はダイヤの隣に座りながら、ここに来る前の事を話す
…にしても…
貴「…賑やかだな…」
ダ「だよな、騒がしくて逆にうるさいけどな」
貴「…でも、皆とわいわいやれるのは楽しい。今まで、そういう体験なかったからさ」
ダ「…?」
貴「……小さい頃にさ、アルバに殺されたんだ。母と父を」
ダ「!!」
貴「髪の色が違う、たったそれだけの下らない理由で。そっから私はずっと1人……だから、皆以上に、アルバに良い印象は持てない」
ダ「……俺に、話して良かったの?」
貴「隠す事じゃないし、後に皆にも話すよ。だからさ…何て言うか………スピアヘッドの皆は、家族みたいな認識かも」
ダ「家族、か…」
貴「……消えないで欲しいな。一生、皆と居られたら嬉しいかも」
ダ「……お、俺は!絶対隣に居るから!!!」
貴「!?」
いきなり叫びながら話すダイヤにビックリ