第21章 本当の名前を2
貴方side
__
翌朝、外にて男子達がバスケをしているのを近くで見ていた
ハ「セオ!」
バッ
セ「…!え、うわぁ!?」
ハルトからのパスを取れず、ボールを落とすセオ
ハ「何やってんだよー」
セ「……ご、ごめん……」
ぼーっとしていたのか、いつもらしくないセオに違和感
★★
居間
貴「…」チラ
セ「…………!あ、シロ。動かないでよ!シーロ!!……っ」
いつものように絵を描いてる彼だが、どことなく上の空。挙げ句にモデルのクロにまで逃げられる
ダ「セオー。それ顔キツネだし、何か怖いぜー?」
ハ「しかも笑ってないぞ。お前、ラフィングフォックスなのにさ」
セ「…っうるさいなー」
クレ「気にしてるの?あの女に言っちゃった事」
セ「………気にしてない!!」
貴「…いや、やっぱり気になる。ね、アンジュ」
ア「気になるわ」
レ「確かに」
クレ「?……!うんうん」
アンジュとレッカ、クレナと一緒に立ち上がる
貴「セオ」
セ「?………!?」
貴/ア/ク/レ「そこになおれー!!」ニヤニヤ
ドンッ!
セ「!?な、ちょっ…」
私達は一斉にセオを押し倒しながら、飛びかかる
ダ(……羨ましい…)←
ハ(ごめん、セオ……レイカ達相手じゃ庇いきれん…)
☆☆
数分後…
貴「気になってたんだよ、ボタン取れてるの」
レ「あと、いっつもボタン1個だけ留めてるのも」
セ「…良いでしょ、別に!」
クレ「そういうとこ、セオらしいけど!」
セ「…っ知らないよっ!」ムス
彼が着ている上着を脱がせ、取れていたボタンを付け始める。
セオは、ボタンを触る癖があるからすぐ取れやすい
ダ「……昨日はらしくなかったな」
貴「…ああいう言い方は良くはなかったけど、思い出しちゃったんでしょ、キツネの隊長さんを」
セ「……っ…」