第17章 死にたくない8
貴方side
ハン『助けてくれたあの人達の言葉に、私達は答えなけれはわならないと考えます。
戦えと求めておきながら見届けようともせず、貴方達を知ろうともしないのはそれに反する振舞です…赦される事ではありません』
カ「……ハンドラー・ワン。貴方は処女だな」
ハン『……!?えっ!?』
全「っぶ!!」笑
いきなりのカイエの発言に、ハンドラーや同調していた私達も爆笑する
ハンドラーはケホケホ咳をしてる。ダイヤやハルトに至っては、机を叩きながら大爆笑中
カ「…あっ!すまない間違えた!処女みたいだな、だ!」汗
普通そこは間違わないが、大差変わってない。
シンも珍しく肩を震わせながら笑ってる
カ「ええっと、つまりだな。世界はお花畑だと思っている女の子みたいというか。傷のついてない理想を抱いているというか、その、ともかく私が言いたかったのは。
貴方は悪い人じゃない、だから忠告するのだけど…貴方はその役目に向いてない」
ハン『!?』
カ「まして私達になど関わってはいけない……誰かと変わった方がいい。後悔する前に」
★★
星歴2148年 6月15日
その日も、全隊で出撃があった
ハン『ハンドラー・ワンより戦隊各位。レーダーに敵影を捕捉、敵主力は…』
シ「把握していますハンドラー・ワン。ポイント四七八にて迎撃準備」
ハン『あ…了解です、アンダーテイカー』
クレ「アンダーテイカー。ガンスリンガー、配置に着いたよ」
貴「アイリスよりアンダーテイカー。第五小隊配置済」
セ「ラフィングフォックスよりアンダーテイカー。第三小隊も同じく」
ハン『…アンダーテイカー、ガンスリンガーの位置を三時方向距離五○○の位置に移して下さい。そこからだと隠れますが、高台があります。
稜線射撃になりますし、射界がより広く取れるはずです』
シ「…確認します。ガンスリンガー、その位置からは見えるか?」
クレ「待って……うん、確かにある。移動するよ」
ハン『主攻である第一小隊とはほぼ逆方向の位置になります。アンダーテイカーの基本戦術で撹乱から各個撃破に対し、戦闘序盤の本隊位置の欺瞞にも繫がるかと』