第10章 死にたくない1
貴方side
ハン『では、アンダーテイカーは任期満了まであと少しですね。…退役したら、何かやりたい事はありますか? 行きたい所や、見たいものとか』
シ「…さあ。考えたこともありませんね」
ハン『そう、ですか…。…でも、今から考えておいてもいいかと思いますよ。何か思いつくかもしれませんし、きっと、楽しいと思います』
シ「………そうかもしれませんね」
………退役、ね…
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セオside
ハ「ジャーン!これがホントの"グラン・ミュールの外に棲息する豚野郎"でーす!」
セ「……悪趣味だよ、ハルト」
隊舎の厨房。趣味のスケッチの片手間に大鍋一杯に煮立つベリーのジャムの火の番を買って出ていた僕。
いきなり猪を持って来てボケたハルトに呆れる、隣に居て鍋をかき混ぜてるダイヤも同じ表情みたい
ハ「うーん、受けがイマイチだなあ。笑うとこだろここ」
ダ「どっちかっていうと、凍ごえるとこだよな…」
ハ「てかレイカどこ行ったかな。夕食の当番交代してもらわないと」
ダ「レイカは、アンジュと洗濯当番」
セ「流石、詳しいね」
ダ「てか、他の女子も全員行ったから」
ハ「…それ、いつの話?」
ダ「たしか…朝食後すぐだったかな」
セ「今、昼前だけど」
ダ「ああ……そういえばちょっと時間かかり過ぎかも」
ハ「…つまり水浴び。ただいま川原は、この世の天国!!」
ダ「!ダメダメ!絶対ダメだぞ!?」
ハ「堅い事言うなよお前ー。俺達っ…明日死ぬかもしれないんだぞ?」泣
ダ「お前、そればっかりじゃねーか!」
セ「分かってるよ………レイカしか見ない!!」←
ダ「1ミリも分かってねーわ!!堂々と言うなよっ!!」
俺が言った発言に、鋭く突っ込むダイヤ。多少キレてる
ダ「…っとにかく。俺は行かねーぞ!冗談じゃない、俺達は男女である前に大切な仲間だ」
セ/ハ「…」ニヤニヤ
ダ「大切な仲間だっ!!」