【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】
第1章 五条悟も風邪を引く
『そっか……、うーんと、とりあえず体拭いて着替えたら学校に連絡しなよ?こういう場合は夜蛾学長?わかんないけど悟がやりなよ。そうしてるうちに私色々と用意してるから』
「うん。ありがとねっ」
ふっ、と笑った彼女。僕のわがままに付き合ってくれて嬉しい。普段よりももっと優しくて風邪が辛いのに嬉しい。
それから、とはペットボトルの飲料をベッドに置いた。
『これ、冷えてないけど奇跡的にあったスポドリです。逆に冷やしてない方が良いかもね。汗だくだし食欲ないならそれ飲んでなよ。
もしかしたら悟、私が居ないこの後にお腹減るかもしれないし、ちょっと作っておくから食べられそうな時はそれ食べるんだよ?』
「……うん。色々とありがとうね、」
そう言われたはにっ!と笑って急いでキッチンに戻っていく。めちゃくちゃ心配してくれんじゃん、結構辛いけれど……と体を拭き、セックスしない時に着るスウェットに着替えていく。やっぱり昨日盛り上がった後に汗かいて素肌でそのまま寝たからだな……今度から気をつけよ。
ペットボトルのキャップを捻って飲む。ひとくちかふたくち程度のつもりが結構いけちゃって一本飲み干してしまった。
僕、そんなに喉乾いてたっけ……とキャップを締めて床にペットボトルを置いた。空気しか入っていないペットボトルの軽いコンッ、という音でが顔を覗かせる。
『あ、喉乾いてた?おかわりは無いけれど粉のやつなら探したらあったから作っとくわ』
「うん、お願い~」
『風邪薬、葛根湯ならあったよ。飲む?』
「……まずいし苦いし吐くからやだ」
むっ、とした顔してんなぁ~…きっとあの表情"ガキか?この28歳児め"くらいは思ってそうだ。
ひょっこりと出してた顔を引っ込めてキッチンでまた戸棚や冷蔵庫をばたん、と何度か開閉してる。
なんだか良い香りもしてるけれどいまいちお腹は空かないし。は忙しそうにばたばたとしてるし……寝ていようかな、と布団を被ってベッドに潜り込んだ。