【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】
第1章 五条悟も風邪を引く
…。一回腋に戻してにちょっと心配して貰おう。
「ー温度計鳴ってるんだけどー」
『何度ー?』
キッチンで朝食や昼食を準備してる様子で顔を覗かせてる。こっちにキミが来て欲しいんだけどな?
「が見てー」
『自分で見ろや!ああ、もうっ!』
28歳児め、とぶつぶつ言ってるのが面白い。早足で向かって腋に挟まった温度計を引っこ抜いては彼女はその数値を見て口に出す。
『39.2℃……』
「あーららっ!結構高温だねー僕」
実際辛いんだけど。心配そうな顔のはそっと手を近付けるものだから普段彼女の全てを受け入れている(めちゃくちゃ夜に迫ってビンタとか朝のおかわりにビンタとか)僕も今回ばかりは無限で拒んだ。今治されたら台無しじゃん、もっと心配して欲しい、優しくして欲しい、とびきり僕を甘えさせて僕だけを考えていて欲しい。
信じられん、という表情のに不服な表情で僕はもう一度意志を伝える。ちょっと体、寒くなってきたなぁ…。
「術は使わないでってば。キミの看病が悟君を救うのだよ?ん?お分かり?」
『……はぁー…、うん分かった、分かったから』
よし、折れたな!
は一度洗面所に向かい、慌ただしく僕の着替えを持ってきた。ベッドに着替えをばさ、と置き、既に絞ってある濡れタオルを渡してきた。
手に触れたタオルはほかほかとして暖かい。濡れタオルじゃない、ホットタオルだった。気が利いていて丁度寒気のする体には良さそうで。
『それで体拭いたら着替えて。汗きっとかくでしょうし……あと熱以外なんか症状とかある?食欲は?』
渡された暖かいタオルを広げて、髪をかき上げ額を拭く。髪が張り付いて滴ってるし気持ち悪いし。拭えばスーッとして不快感が少し消えてほんの少し楽になる、そのまま体も拭いていきたい。
ゆっくりと首の後ろを拭きながら僕自身の体調をに伝えていく。
「ありがとー。うーん、頭痛いのと、だるいかなー頭は熱いのに体は寒気がする……食欲ねぇ~…今はなんも食べたくないかも」