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【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】

第2章 五条から恋人への感染


「喧嘩の強さとか関係ないでしょ、言っとくけどこの子の免疫力は弱い方だぞ?
ほら、最初に来た頃に髪や血液については検査済みだしそれで分かるんだよ」

…と硝子は話をしながら片付け始めていた。
片付けながらにもについてを更に語っている。それは俺の知らない彼女の話。

「まだ一般人だった時に体調不良を良く起こしてたらしいし、母親の事もあって看病はするもされるもしていたからな。高専に来てから全然体調崩さないから、酒がいっぱい飲めて嬉しい!って言ってたぞ。
好きな割に酔いの回り方も早いんだけどね…、」

「はは…っ、そういえば良く体調崩すって言ってたなー、」

苦しむ姿はもう見たくないかな……と、切に願う。もしまた風邪を引いたら絶対に術式で治せと勧めたい。俺の我儘に付き合わせてこうなってるのはこれで最後。
硝子は荷物を持って立ち上がった。

「これでだいぶ軽くなるとは思うけど、しばらくして体温が下がらない・上がってる場合は連絡ね。あと私がここに来た事も秘密で」
「あ?あ、ああ…分かった、助かったよ硝子」
「偏ったバカップルもいい加減にしとけよー……じゃ」

ばたん、と玄関のドアが閉まる音。
辛そうに眠るの頭を俺は何度も優しく撫でた。

────

──

真夜中に私は起きた。
ものすごく口がカラカラで、部屋の薄明かりの中身動きが取りにくい。いつものだ、悟が抱きつくようにして寝ている。

…いや、嬉しいけどちょっと用を足しにさ?と絡む腕をそっと解いて抜け出した。

『……間に合った…色々と』
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