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【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】

第2章 五条から恋人への感染


「自分で招いてこうなってるのは自覚してるか?五条」
「……分かってるよ。もう、が起きたら術式で治せって頭下げてでも頼み込む」
「まっ、それくらいすれば許して貰えるんじゃない?どれ、体温見させて貰うよ、」

ぱさ、と掛け布団を外して軽く汗を拭かれた後に体温計を挟み込まれている。
ただただ、静かで深い呼吸がまだ不安にさせる。その定期的な呼吸を聞いていれば間もなく聞こえるピピピ、という音に少し驚いた。
体温を抜き取り、服を整えた硝子は横にして"わお、"と声を出した。

「うん、40℃ねー…まあ、仕方ないか。とりあえず注射を打っとくよ」

テキパキと注射を打つ準備をしてサクッと終わらせ、傷口が分からない様にその小さな注射痕の為に術式を使っている硝子。あっという間だった。

「お前は母親に看病されて看病し返す子供か?この子だったらこうなる前にさっさと治してたろうに……昨日の五条もさー」
「俺はただ、昨日のお返しにを看病したいって思って…、」
「そういう所だぞ?呪術師なんだから治療に関してはこの子の専門だろうに……昨日も朝サクッと治して貰って今日もしもが感染してたら自身でサクッと治せばこうも大事にもならなかった。違うか?」

──何も言い返せない。それはあまりにも図星すぎた。
なんでこんな事になったかって言えばそれは"が好きだから"という理由。もしもこのが恵や悠仁、野薔薇だったらに頼んでサクッと治して貰ってた。もしもこの子と恋人にならなかったら俺が風邪を引いて辛いと思ったらの所に行って治して貰ってた。
愛とは酷く歪んだ呪い、好きが過ぎるのも考えものでもっと仲を深めたくて呪術に頼らない方法を俺は選ぼうとしていた。にとっては慣れていた事でも俺には慣れていない。こんな状況も……。

「……喧嘩が強そうなでもこんなに風邪で苦しむもんなんだな…」

腕まくりされた服を直されて、布団を掛け直されている。一仕事終えた硝子は寝ているの顔に触れて色々と様子を伺っていた。
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