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【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】

第2章 五条から恋人への感染


やけに体が軽く、頭痛も僅かにするくらいまで収まっている。体が軽いのは風邪もだろうけれど食べてないのもある……悟、お粥作っていたな、こんな時間だけれど食べちゃおうかな、そんな深夜2時。
季節的に朝調理したものは痛むからか、無くなっている。かわりに冷蔵庫に昨日私が作ったものに桃がプラスされたフルーツヨーグルトがあったのでそれを食べた。
ちょっと物足りないな、と悟が買って用意してたらしいパウチのゼリー飲料を貰い、風邪薬も飲む。服が濡れているのは相当汗をかいていたらしい、その失った分の水分は取らなきゃとたくさん水を飲んで、音をなるべく立てないようにと着替えを持ってシャワーを浴びた。

『……ああ、悟私の看病で頭いっぱいだったな?』

回したままで洗濯機の形に脱水まで終わった洗濯物と、悟の洗濯物が入ってる……朝干せるようにタイマーは掛けられているからだんだんと落ち着いてきたのかな。
自身の汗だくの服と突っ込んでさっぱりとしたらちょっと気分は良くなってきた。夜中にドライヤーを掛けるのは可哀想だし、乾いたタオルで拭いただけ……明日、髪の毛が凄いことになってるかもしれない。
改めて寝支度をして、明日のお米は大丈夫かな、と見ればしっかりと予約済み。先に寝ている悟の隣にそっと体を滑り込ませて何事も無かったように悟の腕を自身に絡ませてすやすやと眠る彼の顔を覗き込む。彼は疲れているのか爆睡していた。

『……ありがと』

目の前の…そっと触れた額はもう汗で髪が張り付いたりしてなくて、サラ…っとしていた。額を出してこっそりと口付ける。お礼にね、ありがとうって。
なんだか悪い夢も見た気がしたけれど、目の前の寝顔を見ていたらもう忘れちゃった。
……さて、たっぷり寝たけど寝直そう。きっと良い夢が見られるはず。あとは朝まで寝て治すだけ。抱きつく格好に抱きつき返して、私はゆっくりとその寝息に誘われて眠りに落ちていった。


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