【呪術廻戦】Gentil Infection【五条悟】
第2章 五条から恋人への感染
献身的な部分は治療する呪術を持っていることからまるでクリミアの天使、ナイチンゲールの様。でも高専へ編入前に親父さんと拳で語り合って圧勝する姿はバーサーカーな方のベッドを投げつけるナイチンゲールだったりする。そんな事言ったら『あ゙?消毒を望んでるのか?』と拳が飛んできそうな気がして言えないけれど。
「んっ…、こんなものかなぁ~…ってとりあえず出来たけど今は食べたく無いから駄目だっけ」
梅のお粥が出来た。さっぱりしてて美味しいと思うんだけれど、食べて貰いたくても今は無理そうで。
何も要らないって言ってたから気分が優れないんだろうな。今口に出来るのはスポドリか……ゼリー飲料は部屋にあった訳じゃないし、が硝子から貰ってきていたもの。あれ、結構良かったな。
とりあえずは昨日、が忙しくて出来なかった家事をしておく。一日ほぼベッドで過ごした僕も洗濯も掃除も何も出来なかったし。
包丁やまな板をささっと洗っていると、部屋の中をタッタッタッタ…っと走っていく音と遠くのドアの開閉音。思わず振り返ったけれどトイレに行ったみたいだった。昨日の僕よりもお腹にキてるみたいだ……。
ふらふらしたを見て寄り添いながらベッドにと付き添う。少し前は元気そうな感じがしたけれど今は相当弱っている。
ベッドに腰掛けさせ、そのまま僕が横抱きにしてベッドに入れ布団を被せた。
「……キミ、結構しんどそうじゃない?大丈夫?」
『風邪なんて皆こういうモンでしょ、悟も昨日なってなかった?』
「そりゃあキミが看病してくれたからめちゃくちゃ元気になったんだけれど……、」
ふっ、とちょっと力なくも優しく笑ったがとても印象的で。
『……そっか。元気になってくれたのは良かった、元気の無い悟なんて、五条という苗字と悟という名前を取ったモンだもんね』
「それはもはや何者でもなーい!……ククッ、、ちょっとだけ元気そうね?」
頷いてうん、と返事をするに、ベッド側に近付けたままの小さな座卓の上でグラスにスポドリを注ぐ。多分、トイレで吐いてたから余計に体力が無いはず。食欲もない中で出来るのはここまで、後は僕が硝子の所に行くか外で買ってくるか。