第2章 プロローグ
チュンチュン
「………はぁ、」
目が覚めた。
朝食を食べ、身だしなみを整えて、家を出た。
外へ出ると、周りには変な生き物が沢山いた。
祖父が亡くなって2日目。
昨日までは見えなかった、見えてはいけないような生物が見えるようになってしまった。
「ゲチョョッヒニャョ」
自分の後ろをずっと着いてきていて、キモイ
学校についたころには居なくなっているだろう。そう思っていたが、
昼休みになってもあの奇妙な群集が消えることは無かった
「おい!聞いてんのかよ!」
ぼーっとしてたみたいで、気づけば放課後になっていた。
やっぱストレス溜まってんのかな。
「え何ww昨日のじゃ足りなかった?」
「いや、そんなこと………ん?」
外を見てみると、この学校周辺の空が赤く染まっていた
「ねぇ○○ちゃん。帰ろうよ。」
「そ、そうね。アンタ運が良かったわね。今日はもういいわ。」
やっぱみんな怖いよね。私も早く帰りたい。
まだ生徒大半がこの学校内にいる。
荷物を整えて学校を出ようとした。
ガチャガチャガチ
ドアが開かない。
「こっちの扉も開かないぞ!閉じ込められたんだ俺達。。」
「ネネネネネネェャゎネネネェ」
こんな状況だからかもしれないが、朝から見える生き物の数が増えているように感じる。
何時までこれが続くのかな。早く帰りたいな。
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数十分経ってもこの状況が変わることはなかった。
泣く子も出てくるし、先生達も混乱してきている
なんとかした方がいいのかな。
「キャアアアアアアア!!」
そんな時だった。女の子の悲鳴が聞こえたんだ。
後ろを振り返るとあの生き物達がみんなを食べていた
「……うっ。みんな、、」
吐き気がした。
なんで食べてるの、私も食べられるの?
「タスタスタスタスタスケケケケケルゥゥゥ」
「た、助ける?」
生き物の口からは 助ける そう聞こえた気がした。
昨日あんなこと願ったから。罰が下ったのかな
私のせいか
今ここに生きてる人だけでも助けないと。
そう思って私は掃除用具入れの中からバールを取った。
「おらー!!!」
あの生き物に殴りかかったが、かすり傷1つ付けられなかった。
バチン
それどころか、バールが折れてしまった。お手上げだ。
死ぬのか。