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星の降る頃に "呪術廻戦"

第2章 プロローグ


祖父が死んだ
私宛ではない一通の手紙を残して。
その手紙の横には私へのメモがあった。

「この手紙を肌身離さず常に持っていろ。中身は読むな」

それだけ。

もう少しで私も高校生だったのにな。
卒業式に来て欲しかったな

今は3月。別れの時期とはこういう事を言うのかと体感した。

急に体調が悪くなったんだ。
元気だったのになぜか、祖父の最期はやり切ったみたいな顔をしていた


あーあ、寂しいな。



祖父の葬式には私しか居なかった。
親戚はなぜか参加したがらず、私だけ。

1人になった

祖父と2人だと狭く感じた家、凄く広く感じるな

「いってきます。」

私は誰もいなくなった家を後にし、学校へ向かった。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「おはようございます。」

ザワザワザワ

この学校では私は空気のような存在だ。

「ねぇ桑原さん。ちょっといいかしら?いつもの場所ね」

「………」

始まった。私が学校につくと必ず一言話しかけられる
放課後校舎裏にこいと。

また殴られる

私の身体には、青黒い痣や傷と、黄色の星座のような痣が出来ていた

星座のような痣はよく分からない。

1限目から6限目まで終えて、校舎裏へ向かった。


「ムカつくんだよ!!何平然としてんの?」

ドカッ

「……別に。」

私は毎日、クラスメイトに虐めを受けていた。
そんなことで挫けているようじゃ生きていけないと思った

だから普通にすごした。


でも、祖父が亡くなってからそうは思えなくなった。
自分がどれだけ頼っていたのかが分かる。

「お前が居なければ私はアイツの彼女になれたのに!」

今日は一段と強い力で殴られた。
痛い


数十発殴られたあと、やっとクラスメイト達は帰って行った。

「はぁ……帰ろう」

クラスメイトが帰ったことをもう一度確認し、私は家へと帰った

帰る途中に星を見た。その日は綺麗な夜だった。

満開の星空に流れ星がポツリ。

そのときに願った。

"もし、もし誰かが私を助けてくれたら"

人生漫画やアニメみたいに上手くいかないのにね。

今日はもう寝よう。

明日も学校。準備をして私は眠りについた



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