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テイルズオブヴェスペリア フレン夢

第7章 新興都市 ヘリオード


ソディアに次の任務を伝え、準備するように命じた後、ウィチルに引き続き協力を要請する。快諾を得たフレンは次にを探した。
また出歩いているかと思えば部屋にいる。
「あなたが大人しくしていろと言ったんでしょう?」
「そうだけど……聞いてくれるとは思わなかった」
苦笑して、それから会話の糸口を探す。
「、騎士団長と話をしたんだが……その、」
「やっぱりバレちゃったのね」
は悪びれのない様子で言い放ち、悪戯っぽく首を傾けた。
「先に言うけれど、あなたたちが勝手に誤解しただけで私は帝国の命令で来たとは言ってないわよ」
しかし曖昧な言葉で誘導したのは間違いなく彼女のほうだ。だがそれはフレンにとってもはや大きな問題ではない。
「責めるつもりはないよ、君は僕らを助けてくれた。それは事実だ。でも教えてほしい、君はギルドの人間かい?それとも、」
「前にも言ったはずよ。私は帝国でもギルドでもない。私は私の意志であなたを助けた」
「じゃあ、これからも助けてくれるかい?」
そこでようやくは瞠目した。素の表情にフレンは何故か少し嬉しくなる。
はいくつか言葉を考えた様子だが、ただ緩く首を振って尋ねた。
「私の目的も知らないのに、いいの?」
「君は悪い人間じゃないし、僕がそうしてほしいと思っている」
彼女がこれまでフレンたちにとって害となる行動を取ったことはないし、そのように公言もしている。かなり奔放ではあるが、それも恐らく彼女の目的によるものだろう。悪人ではない、というのは希望的観測でもあるが、何故だか確信を持っている。
が頷くのを待って手を差し出す。
「……あなたって本当に面白いのね、フレン」
「ありがとう、よろしく」
握られた小さな手をフレンはしっかりと握り返した。
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