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ゲンガー夢

第9章 桃色の砂浜


そうしているうちに日も暮れ始め、
太陽がひっこんだ為に
少しは動きやすい気温になった。

「ゲンガー、みて……綺麗」
「ゲン」

水平線に沈む夕日を見つめる。
そろりとゲンガーに抱きつくと
ゲンガーもそれに応えるように
腕をまわし背中をポンポンする。

一緒に夕日を綺麗だ、と感じ、
こうして抱き締めてくれる相手が
居るのはなんて心地良いのだろう。

「そういえば、ゲンガー冷たくないね」
「ゲ」

ゲンガーはいつも冷たい体をしているが
これだけ暑い気候に居るからか
ひんやりとはしているが冷たくはない。
確かめるようにゲンガーの手をつかみ
フニフニと弄っていると、
ゲンガーも私の頬に手をやってつまむ。

「ふふ」

ゲンガーは何かあると必ず私の真似をする。
ゲンガーは知らないだろうけれど、
それはミラーリングと言って
好感度が高い相手にだけする行動だ。
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