第9章 桃色の砂浜
「ぷはっ、はははっ!」
「ゲゲ……」
ぷかり、と続いて水面に頭をだした
ゲンガーは不服そうに鳴いた。
どうやら自分が笑われてると
分かっているようだ。
「ご、ごめんね……!く、ふふ、!
可愛かったから、つい……」
「ゲンガッ!」
「うわ」
ゲンガーがレナを持ち上げ
バシャンと海へ投げる。
ワタワタともがいて水面をさがし、
頭を出すとゲッゲッと笑われた。
「おー、やったなー!」
「ゲガッ!?ゲゲゲ!」
えい、とゲンガーの背中にしがみつき
後ろに体重をかけてひっくり返す。
グルンと二人で回転すると、
ゲンガーが驚きからジタバタした。