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ゲンガー夢

第8章 君を驚かせたい※


部屋につくなり服を脱ぎ捨てると
シャワーの方へ向かっていく。
なんだ、俺がばっちいってのか。
気にくわない。

「ゲッ!」
「もー、どいて」

通せんぼうしてやろうと仁王立ちするも
ゲンガーの俺の体は思い切り力をこめた
レナの手に突き破られて透けてしまう。

「ゲン……」

レナは鼻先でピシャリとドアを閉じた。
とはいえ俺はゲンガーだ、通り抜けられる。
頭だけ差し込めば、
裸のレナが寒気にぶるりと身震いした。

「ンゲゲ……」

いつもはわざと気遣ってやるが
今日の俺様は一味ちがうぞ……。
晒された無防備な背中を舐め上げる。

「ひっ」

ビク、と震えると今度こそ
泣きそうな真っ赤な顔になって
ピシャリと顔を叩かれた。
レナが俺をたたいた……!

思わず頭を引っ込め、
確かめるように頭を抱える。
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