第8章 君を驚かせたい※
「ひー!!なんでゲンガーに舐められると
こんなにザワザワするの!」
たまらず手を放すとゲンガーは
満足げなしたり顔で舌をひっこめた。
博士がポン、と手を叩く。
「それだ!たぶん、
もう1つは"したでなめる"なんだね!」
「したでなめる、そのままだ……
そういえば洞窟でもグレッグルを
舐めておどろかせてました」
ベトベトになった手のひらを裾で拭う。
食事したばかりのせいかヨダレが凄い。
これは1度着替えなきゃならなそうだ。
れろり、と舐められてビクッととび上がる。
「ゲ~ンガ!」
「や、やめてってば!」
これは確かに分かってても堪らないし
気づかずされたらビックリするだろう。
「…………、なんだか……えっと」
博士がオホン、と咳払いをする。
その反応に思わずカアッと赤面した。
「ゲンガー!もう!おしまい!!!」