第8章 君を驚かせたい※
「そういえば、レナはゲンガーの
覚えている技を把握しているのかい?」
「技、ですか?
えっと……ゴーストダイブと、
今の光るやつと、れいとうパンチ……?」
ゲンガーはといえば分かってるのか
分かってないのか曖昧に首をかしげる。
光るのは"マジカルシャイン"と
博士が横から付け加える。
「ポケモンって、そもそもどうやって
技を覚えているか確認するんですか?」
「え?そりゃポケモン図鑑で検索したり
マニアとかブリーダーやポケモンセンターで
やってくれる所もあったかな」
「意外とあるんですね」
ゲンガーがフーズ袋をワシワシと潰す。
私が食べ終わると潰して片付けるのを
いつの間にか真似るようになった。
ポケモン間でも技は
そうやって覚えるのかもしれない。
「ゲンガー、あと1つは何が出来るの?」
ゲンガーはやはり
ニンマリ顔を返すばかりだ。
最近わかったのだが、このゲンガーは
戸惑ったり考えているとニンマリしたまま
動かなくなる癖がある。
あと、寂しくなると笑わない。