第6章 物語の終わりはハッピーエンドで
そんなこんなで私たちは
ベースキャンプ周りにある木立から
良いしなりをする細い枝を探しだし
手作り竿を作成したのだった。
「すごい、
レナさんて何でもできるんだ!」
「そんなことないよ。ただ、
小さい頃周りはみんなポケモンをもってて、
一緒に遊べる事が限られてただけ。
釣りならポケモン達に魚をあげられるし」
「そっか……、キャンプの
ニャースも喜んでくれるかなぁ」
リタは本当にポケモンが好きだ。
私のように間接的にポケモンに
触れ合うのが好きなタイプと違い、
いつどんな時も沢山のポケモンと
触れあっていたいタイプ。
私はトレーナー向きだと思うけど、
普段の様子からしてみれば
争い事が苦手なのかもしれない。
だとしたら納得もいく。