第6章 物語の終わりはハッピーエンドで
「えっ……、魚釣り?」
「しばらく動いてなくて体も鈍ってるし
みんなもちゃんとしたご飯を
たまには食べないと、と思って。
ベースキャンプ近くだしフロレオ島内なら
出歩いても良いでしょう?」
「博士、おねがーい!」
博士はちょっと戸惑った様子を見せたが、
いいね!とすぐに乗っかる。
博士もごはんの事とリタちゃんには
やはり頭が上がらないようだ!
「でも魚が釣れなくても夕方前には
ちゃんと帰ってくるんだよ?いいね?」
「やったー!」
リタは自分は"先輩"という気持ちがあるのか
何かと後から来た二人にネオワン号を
ゆずりがちでキャンプにいる時間も多い。
退屈していても不思議はない。
「レナさん、絶対に大物を釣ろうね!」
「大物か~、手作りの竿だとどうかな」
「えー」