第4章 望まない休日
リタは確か博士の友人の娘だったか、
ものぐさな博士に困らされている割に
ずいぶんと懐いた様子だった。
「別に……そんなんじゃないよ」
「で、でも……。博士ああだから……、
あのねっ!博士もレナさんみたいに
研究で無茶をする人だったの、
だから……えっと、私も喧嘩したりして
だから……」
言葉を選びながら、
たどたどしく博士の弁明をするリタ。
確かに研究で無茶どころか周りが
見えなくなるようなタイプではありそう。
リタにもよく怒られている。
「レナさんを信頼してるんだと思う。
だって私は……ネオワン号からしか
調査してないし、ダメって言われてるし」
チラ、と恨みがましさを滲ませ
口を尖らせるのはまだまだ子供だ。
というか、もしかして嫉妬だろうか。
「私は博士が一番信頼してるのは
リタちゃんだと思ってるけどなぁ」