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ゲンガー夢

第4章 望まない休日


ベースキャンプに並ぶ1つ1つの小屋は
みんなの自室のようなものだ。
ログハウスと呼ぶには簡素だが新築で
良い木の香りがして心地いい。
ちょっとした秘密基地のような雰囲気だ。

自分用の部屋にもどりリュックを
投げ出すとベッドに沈み込んだ。

「あー………」

ドッと疲れが染みだし体が重たくなる。
この体調不良は多分
グレッグルの毒だけではなかった。
ハナレ洞窟のキャンプ地は
いくら暖かいとはいえ、風通しが良すぎる。
湿気で何かと汗もかきやすいし、
体が冷えて風邪でもひいたんだろう。

カントー人のよくない所だが、
風邪くらいなんでもないと思って
仕事をする風潮がある。
漏れなく私もカントー人なのだ。

いつまでもこうしてはいられない。
重たい体を起こし、痺れた指に
苦戦しながら分厚い装備を脱いでいく。
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