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ゲンガー夢

第3章 お近づきになりたい


「(このニンゲンは何をしてるんだ?
食い物を配るのが好きなのか?)」

一方、当のゲンガーはといえば
洞窟に来たときからレナの影に潜み
その行動を観察していたのだった。

果物をせっせと切り分けては投げ、
ポケモンが寄ってきても別に捕まえたり
喜んでいる風でもないが……。
前のガキみたいに所構わずリンゴを
投げたり変な機械を向ける訳でもない。

レナの代わり映えしない行動に
だんだんと飽きてきたゲンガーは
影からチョロリと頭を出し周囲を見渡した。

「(おっと、グレッグルの奴
さっきの食い物をとっておく気か?
丁度いい、ちょっとからかってやるか)」

しめしめ、と影を滑り岩棚を移動する。
レナは暑くなってきたな……?
と、腕まくりをしたものの
探しているゲンガーがいなくなったとは
全く気がつかないのだった。
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