• テキストサイズ

ゲンガー夢

第3章 お近づきになりたい


「はあ……」

あれから移動して暴れるランパルドや
吠えるサザンドラを見かけた。
ここから奥の地帯はさらに蒸し暑く、
そこの湿気を好んでドラゴンタイプたちが
集まるようだった。

あまりそちらのエリアに近づくのは
生身の私としては得策ではないだろう。
グレッグルたちも湿気を好む筈だが、
水場とはいえあの周辺にいるのは
ドラゴンタイプたちとの衝突を
避ける為なのかもしれない。懸命な判断だ。

しかしこれだけ探しても
目的のゲンガーは見当たらない。
一応、今回は野生のドラゴンタイプを
カメラに収める事が出来たので
全く成果がない訳ではないが……。

代わりにグレッグルたちとは
なんとなく仲が良くなった気がする。
キャンプに戻れば私に気がついた一匹が
コチラに近づいてきた。
ケロケロと頬を鳴らす姿は愛らしい。

野生のグレッグルがこんなに穏やかとは
レンティルに来るまで全く知らなかった。
できるなら触れあってみたいものの、
グレッグルの前足は毒手と言われるらしく
博士にも事前に注意されている。
むやみに触らない方が良いだろう。
/ 227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp