第13章 表裏一体(下)
「簡単にいうならレナの
命の根っこ"だけ"ゲンガーの体と
一緒にそこに収まってるんだよ。
意識は今も君に2つ分ある筈さ。
ただ思考に負荷がかかるせいか
2つの人格は1度に発現しなくてね。
人間の体だしレナくんの意識が
表にでてくると思ってたよ」
「何言ってるか分からねえ」
「噛み砕いたつもりなんだけどなぁ」
うーん、とカガミが苦笑いする。
俺がバカだってのか?失礼なやつだな。
カガミにネオワン号に座らされた。
「じゃあコレは預かるから」
「いや俺が持ってる」
「それがないと……もうレナに
会えなくなるけど、良いのかい?」
カガミがニンマリと嫌みな笑みを浮かべる。
ゲンガーよりタチが悪いヤツだな……!
しぶしぶモンスターボールを渡すと
もう1つのネオワン号にボールを置いた。
「すぐ済むからさ!」