• テキストサイズ

ゲンガー夢

第13章 表裏一体(下)


「ゲンガー!!!」



レナの鋭い声、衝撃。
訳も分からず再び地面に転がる。
顔をあげるとレナが二人いる。



…………二人、いる。



ゾッと不快感が背中を這い上がる。
なにが起こった?いや、本当は
俺が一番よく知っている筈だ。
"これ" はレナじゃない、ゲンガーだ。
ゲンガー……、ゲンガーだとして……
コイツは誰でなんなんだ……?
俺が俺を殺そうとしてるのか?

「ゲンガー……!だ、大丈夫!?
一体どうしたの……っ?」

「ゲンガー……?
どうしたの、……早く行こう?」

心臓がわし掴みにされたように五月蝿い。
……どっちだ、レナはどっちだ……?
本当に片方は本物なのか?ぜんぶ俺が
助かりたくて見てる幻覚なんじゃないか?
/ 227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp