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ゲンガー夢

第13章 表裏一体(下)


「ゲンガー……?どこ……」

「……!!!」

声が近づいてきていると確信する。
もう会えないと思っていたが、
レナがここに居るんだ……!
慌てて蹴躓きながら声を探す。
どこだ!?どっちだ!?

大きく1つ鳴く、
張り上げた声も自分で驚くほど弱い。
返事がない……!行っちまう!
ゴーストダイブもできず、
揉んどり打ち地面に無様に転がる。
もうだめだ、やっぱり会えないんだ。
俺があんな事をした罰なんだ……。

「ゲンガー……?」

「……!」

弱々しくわらうレナ、
ぜんぜん見た事もないのに分かる。
傷ついている顔だ。なのに俺を探して
今こちらに手を差し伸べてくれている。
何度か砂をかいてもがき、
なんとか立ち上がる。

「……おいで、ゲンガー。
一緒に行こう……、ね……?」

本当に?怒ってないのか?
また俺は一緒に居ても良いのか……。
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