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ゲンガー夢

第13章 表裏一体(下)


「とはいえ……」

レナは強いショックを受けていたし
明らかにゲンガーは食べようとした。
研究員の命を危険に晒してまで
ゲンガーについて調べるつもりもない。
僕には僕のする事がある。

この問題はトレーナーになった責任として
レナが解決しなければならないだろう。
……しかしポケモンの生命力は凄まじい。
ゲンガーのあの様子からして、
レナは一生あの感情を抱えたまま
ハナレへ足を踏み入れる事はないだろう。
人間の一生をもってなお足りない時間を
ゲンガーはああして過ごすのかもしれない。

今のままでは良くはならない、
悪くもならないかもしれないが……。
彼女に今日あった事を話そう。
具体的な解決方法はないものの
本人の気持ちが解決すれば良い。

彼女はポケモンに襲われても
いつも怪我のわりにケロリとしていた。
だから今レナを苛んでいるのは
"ゲンガーに襲われた"って事だろう。

「僕はそういうのって専門外だし
得意じゃないんだけどなぁ……」

しんみりと呟き、
ポッドを調査地点へ向かわせるのだった。
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