第7章 【ラキオ】協力関係
今回のループで、私と彼は協力関係にあった
1日目、私とセツがエンジニアとして名乗り出た
今回のループの条件設定では、名乗り出るとしたら本物かグノーシアか、はたまたバグか。
AC主義者は今回はいない
……誰かに協力してほしいな。
鍵の情報を確認すると、仲のいい人はラキオになっていた
ここに彼の名前を見るのは何度目だろう
‘この’ラキオとは、まだほとんど話したことはない
それでも好かれているというのはやっぱり嬉しかった
私はラキオのことが好きだから
ラキオに、自分と協力してくれるように頼んだ
「なるほど、共同戦線を張ろうってワケ?
アハハッ、僕を選ぶとは意外と賢明だねアカリ。
僕としても手を組むのにやぶさかでは無いよ」
無事に了承を得た
話し合いの結果、みんなはセツより私を信用してくれたのか、セツのコールドスリープが決まった
議論での立ち回りも随分と慣れた。……それだけループを重ねているってことになるけれど
「今回はここまでかな。また会いましょう」
「またね、セツ」
セツに別れを告げた
……セツをコールドスリープさせることにもすっかり抵抗が薄れてきたな
ごめんね、セツ。また次のループで会おう