第3章 【レムナン】ねむりひめ
メインコンソールはすでに僕とアカリさん二人だけになっていた
「アカリさんあの……、起きて、ください……」
「ん-……」
ようやくアカリさんが目を覚ましたようで、そのままの姿勢で目が合った
つまり、必然的に、とても近い距離で視線が合わさることになって……っ
『——レムナン様、アカリ様、本日は空間転移までの時間が
あまり残っておりません。そのためお二人とも本日は直接
お部屋に戻られた方がよろしいかと思いますが——』
LeViさんからのアナウンスで我に返る
僕は今、どんな表情をしているだろう
……情けない顔をしているかもしれない
アカリさんもいつの間にか立ち上がっていた
アカリさんに、伝えたいことがあった
アカリさんなら、信じてくれるかもしれないから
言うなら、今しかない
「あの……、アカリさん」
出ていこうとする彼女の背に、声をかけた
「あ、あの……、セツさんが、嘘をついていることに気づいてしまったんです……」
振り向いた彼女は、やっぱり少し眠たそうだったが、
それでも真っすぐ僕の方を見てくれて
「わかった」
「おやすみなさい、レムナン」
そう言って部屋から出ていった